2013年4月から開始している独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)との共同事業「カンボジア小学校体育科教育 自立的普及に向けた人材育成及び体制構築のための事業」は、2014年1月より、2番目の普及地域であるクラチェ地域(クラチェ州、ラタナキリ州、ストゥントレン州)に入りました。
スヴァイリエン地域同様、①拠点校選出、②地域トレーナー選出、③地域トレーナー育成研修、④新体育研修、⑤新体育導入研修、⑥3回のモニタリング、⑦公開授業の順で半年をかけて実施した普及活動は6月をもって無事終了しました(それぞれの具体的な研修内容についてはハート・オブ・ゴールド(以下、HG)通信30を参照)。これで2地域での普及活動が終了しましたが、今までの2地域を比べると以下のような違いがありました。
① ラタナキリ州、ストゥントレン州はプノンペンから9~12時間かかる地域にあり、国際機関やNGO等の支援が入りにくいため、今回のような研修は現地の先生方や州・郡の教育局の方々にとってありがたく、彼らの研修・モニタリングに対する意欲はかなり高いものがありました。
② 2番目の地域であったことから、HGスタッフ及びナショナル・トレーナー(以下、NT)も研修・モニタリングの実施の仕方に慣れてきており、いくつかの研修はNTが独立して実施できる等、経験を通じた能力の向上が確認できました。
また、2013年10月より本プロジェクトの特徴の1つであるNT独自での担当地域のモニタリングを実施しています。前フェーズではワークショップ及びモニタリングの後、評価まで長いところでは2年も様子を見に行けなかったため、本プロジェクトでは、NTにオーナーシップも持たせる意味も含め、NTが独自でモニタリングを行う手法を採用しています。計画・報告書の書き方は継続した指導が必要ですが、これにより各地域の新体育の実施状況が確認でき、各小学校での課題にも対応できます。
2014年9月から10月にかけては筑波大学を中心とした日本での研修も計画しており、引き続きNTの能力向上及び地方での普及システム確立を目指し、プロジェクトを継続していきます。