開催場所:

美容室 Salon A,  シェムリアップ州 シェムリアップ市 Slorkram Commune, St. Angkor Conservation

実施期間:

2015年1月~3月 週1回(各3時間ずつ)の頻度で、全8回のワークショップを開催

講師:

鈴木彰義氏(シェムリアップ在住の日本人美容師)、通訳・スライノッチ(HG/NCCC職員)

美容ワークショップの目的:

photo31カンボジア人美容師、および美容に興味がある若者に、日本の美容技術を教えることで彼らの美容技術の向上を目指した。また、本格的な美容学校を将来立ち上げるためのマーケット調査(日本の美容技術を教わりたいというニーズがあるかどうかを知るため)も兼ねて実施した。

美容ワークショップの参加者:

photo32毎回のワークショップに7-8人(場所の関係上)が参加し、全8回のワークショップに参加した延べ人数は61名だった。参加した人達の経歴は、カンボジアで美容師として働いている人(経験1年、3年、10年など経験年数はそれぞれ異なる)もいれば、美容に興味がある若者たち(現職は、学生、ネイリスト、店舗の店員、ウエイトレス)など様であった。

美容ワークショップの内容:

photo33まず美容道具の名前を覚え、ハサミの使い方を練習し、その後にヘアーカットの基本(One Length, Gradation, Layard, Men’s short cut )を講師が丁寧に指導した。ワークショップごとにテーマを変え、数々のカット技法を習得した。

ワークショップの進め方は、まず鈴木講師が日本語で説明しながら実演し、それを通訳(スライノッチ)がクメール語に通訳。その後で、生徒1人に1つずつ用意されたマネキンを使って実際にカットの練習を行った。

ワークショップ後の評価:

photo34カンボジアの美容学校を卒業して美容師として働いている方も数名参加されたが、今回のような丁寧な説明は、美容学校でも聞いたことがなかったとのことで、多くの学びを得られたようだった。一度参加した人は、継続して何度もワークショップに参加したことからも判るように、美容ワークショップに参加した人の満足度は高かったと思われる。

ハサミの持ち方やカット技法も、日本では基本中の基本として最初に教わることだが、カンボジアの美容学校ではそのようなことも正しく教えられていないようで、日本の美容技術を教える美容学校のニーズは大いにあると思われる。

道具や資材の調達方法:

ワークショップを支援して下さる日本の美容師の方々から、ハサミ、櫛、クリップなどの支援品をカンボジアに送って頂いた。足りないものや、マネキンのような大きな材料は、現地で調達した。

今後の予定:

2014年度に初めて開催したが、2015年度も新しいテーマで美容ワークショップを継続開催していき、将来の自立支援職業訓練センターに発展させていきたい。

支援・協力団体:

Laff Hair 美容関係者(6名)、カモンR美容室、岡山ビューティーモード専門学校、岡山県美容生活衛生同業組合