活動報告(2016年1月~7月):ハート・オブ・ゴールド(以下、HG)はカンボジア教育・青年・スポーツ省(以下、教育省)と協力し、新体育普及活動の最後となる第5地域のシェムリアップ地域(コンポントム州、プレアビヒア州)において、地域トレーナー6名を選出し、これで全5地域から各6名、合計30名の地域トレーナーが誕生しました。2016年1月以降はコンポントム州とプレアビヒア州において3回目のモニタリングと公開授業を行いました。
15州の対象校での新体育の実施状況を評価するために、ナショナル・トレーナーと協力して評価基準表を作成し、2016年3月から第1地域(スヴァイリエン地域)のスヴァイリエン州、タケオ州、プレイヴェン州で、ナショナル・トレーナーや州教育局担当官と共に、拠点校と教員養成校の最終評価を実施しました。5月末には第2地域(クラチェ地域)のクラチェ州、ラタナキリ州、ストゥントレン州で、6月には第3地域(シアヌークビル地域)のシアヌークビル州、コッコン州、カンポット州と第4地域(バッタンバン地域)のバッタンバン州、バンテアイミンチェイ州、コンポンチュナン州の拠点校と教員養成校で最終評価を実施しました。
そして最終評価で評価基準を満たした対象校は、教育省認定の研究指定校プレートが授与され、これまでの努力の評価とともに、引き続き新体育の授業の充実と他校への普及に尽力してゆくことが期待されます。
今後は、7月上旬に最後の第5地域(シェムリアップ地域)で最終評価を実施します。また、7月下旬には岡出美則教授(筑波大学)を招聘し、全15州の教育局担当官及び教員養成校の教員を対象に最終ワークショップを実施する予定です。そして9月末までにこれまでの10年間の活動を総括するとともに教育省に提言を行い、教育省が独自に新体育を普及できるよう、HGは引き続き協力していきます。