平成13年6月16日(土)朝、岡山空港にPTA会長吉田氏、副会長奥原氏とともにPTA講演会の講師有森裕子さんをお出迎えした。マネージャーの方とお二人でのご来岡である。吉備小学校までの車中、有森さんは役員の質問に気安くお応えくださり庶民的なお人柄が印象的であった。
校長室に着かれた有森さんは久山智二校長との挨拶や取材人とのやりとりを分刻みで行い役員の求めの応じて寸暇を割いて数枚の色紙にサインされた。文言は「よろこびを力に まらそん ありもりゆうこ 2001.6.16」であっだ。書かれるときの呼吸と真剣な眼差しは、剣豪のそれに似て歯切れがよかった。
いよいよ講演会が始まった。ハート・オブ・ゴールド代表として近年ご活躍の経緯、マラソンとの出会いと恩師の励まし、あ母さんや家族の支え、そして、カンボジア支援とボランテイア精神のあり方など体験を通してのあ話だけに聴衆である高学年児童・教師・保護者の誰の立場にも心に響くご講話であった。
昨年からPTAによるカンボジア支援のご縁ができ、本年度もその一環として有森さんを講演会講師としてお招きすることができた。有森さんが残してくださったさわやかな笑顔と「よろこびを力に」の言葉に代表される彼女の生き方は、600余名の参加者の胸にいつまでも『こころの金メダル(ハート・オブ・ゴールド)』としてかけられ続けることだろう。
わずか数時間の吉備小学校滞在であっだが、次の予定地大阪に向け大勢の笑顔に送られながら、郷土が生んだ名マラソンランナーは、文字通り、かけ足で岡山の地を後にされた。