苦しい歴史からようやく独立を勝ち取った東テイモールは、独立を記念し、首都ディリで4月30日から5月20日まで「独立記念スポーツ大会」が開催され、マラソン、サッカーなと約20種目の大会が盛大に行われた。シドニーオリンピックのマラソンに、東テイモール代表として出場したアギータ・アマラルさんからスポーツ大会の支援を要請されだ経過もあり、ハート・オブ・ゴールドは、国連東テイモール暫定行政機構(UNTAET)と国際協カ事業団(JICA)と連携して、独立記念スポーツ大会を支援するために開発途上国で活動経験のある専門家が、下記の日程で派遣され活動しました。

派遣者
4月16日~7月15日 山口拓(JICA/NGO技術者派遣制度よリ)

青年海外協力隊OB
5月6日~5月26日 西川公明(スポーツ指導専門家)

元神戸市陸上競技協会理事長
5月11日~5月21日 岡田千あき(PraglamOfficer)

胃年海外協力隊OG大阪外大助手
特に山口拓氏(28歳)は、大会副統括官として3ヶ月間活動し、大会競技委員のアフラニオ・ジャt:エル・アマラルさんは「拓という心強い仲間と機材を送つてくれた日本に心から感謝している」とのコメントを寄せている。

EastTimarIndependenceFestivalofSports報告
JICA/NGO技術者派遣スポーツ専門家,山口拓

 2002年5月20日独立宣言予定の東ティモールにおいて、独立式典関連行事の5つの催しの一つであり、青少年が絶対数を占めるこの新しい国の今後の活力を高め、又、平和をアピールする「スポーツの祭典」は、4月30日に開かれたオープニングセレモニーを皮切りに、その後開催されたサッカーの全国大会決勝へと続き、大々的にスタートした。オープニングセレモニーには、グスマン大統領、ラモスホルタ外務大臣(ノーベル平和賞受賞者)、東ティモール国軍司令官、UNTAET代表デメロ氏、外務省渋田氏、JICA所長、閉会式には、IOC副会長ケビン・ゴスパーが駆け付けるなど多くの出席者と報道陣、子どもたちで大変な賑わいとなった。
 マラソン大会は5K・10Kロードレース、ハーフマラソンの3競技が開催され、5月11日に東ティモール人を始めとして、UN関係者、自衛隊を含む各国のPKF等、844名が参加し、65名の現地人ボランティアが運営に携わった。初めて自ら大会を運営する現地人スタッフ達は、現在厳しい生活を強いられているが、長年の夢であった独立を成し遂げるに当たり、無給での運営活動で、昼食時間を削って大会準備から当日まで素晴らしい働きでこの大会を成し遂げた。
 大会が終わった町は、ハート・オブ・ゴールドの黄色いTシャツで賑わいを見せています。やっとの事で独立式典関連スポーツ行事の全日程を終了し、落ち着く暇もなく今後は、体育科教育とスポーツ協会の構造再編成に対するサポートに入り、活動を展開しています。NGOという事で草の根活動的な活動を展開し出来る限り、現地の方々がイニシアチブを持てる様な活動にしようと心がけています。驚く事に、この国の開発計画の中に、体育・スポーツを通じた開発が掲げられており、これによる青少年の人材育成、人づくり・国づくり、教師・指導者の育成など、青少年が人口の大半を占める、この国の引き上げに上手にスポーツが使用される様です。これらに関し、全力を注ぎたいと考えております。