日本語教師 桧尾 睦

 2000年9月よリシエムリアップ州のスナーダイ・クマエ孤児院にて1998年より開校されていた日本語敦室をひきつぐ形でカンボジアで活動。3月までの任期を終え地元の学校からの強い要望を受け、6月よリ公立チェイ小学校で、10月よりワットボー小学校にて開設。各小学校で月曜から金曜まで、1日1時間1クラスづつを開校。
 子ども達は、日本語ができることで、就職の機会が飛躍的に増大することを知っておリ、熱心に受講し日本語を習得している。聞く・話す読む・書くの4技能の学習もその課ごとの到達目標に対して、約90パーセントの到達率であるし日本語教室の子供達の家庭訪問を行った際、「先生、有難うこざいます。先生が来てくれなかつだら一生うちの子は日本語など勉強できなかったでしょう。本当に有難う。日本語をしいかり勉強して、この子が家を助けてくれるようになったらどんなにうれしいでしょう。希望が出てきました感謝します。たくさん子供がいますか貧しくても頑張ってこの子達を育てていきます。いい事があるような気がします』と保護者からこのような感謝の言葉が多く聞かされ、活動の手ごたえを感じると共に継続の責任も感じている。
まだ、日本語教育と合わせて、日本のいくつかの学校と子共同士の手紙や絵、写真の交換、日本からの文房具の支援なども行われているし、カンボジアの子供達にとっては世界が広がって励みになっているし、日本の子どもたちにとっては、開発途上国であリポルポト時代の悲惨な歴史を克服しようとしているカンボジアの子ともたちの現実を知リ、その中で一生懸命いきている同世代の子どもたちとの具体的な国際協力、国際交流を通じて、平和や貧困、連帯などの地球的な問題を考え、解決にむけて参加する喜びと意欲を育んでいることは日本語教室の大きな成果といえる。