HOGは発足6年目を迎え、有森代表が初回から関係してきたアンコールワット大会も今年は第9回目を開催いたします。
　また今回、かねて念願であった現地（カンボジア）事務所も開設のはこびとなリました。
　私は2000年4月に理事長を拝命して現在に至リますが、若い同志のかたがたと一緒に働けることを嬉しく思っています。私は1925年生まれで、医家の長男だったため家業を継いだにすぎませんが、伊能忠敬(1745～1818)を尊敬するものの一人です。忠敬は老後になって前人未到の偉業を成し遂げた江戸末期の人物です。彼は佐原村（千葉県）の庄屋でしたが、51歳で隠居し、江戸に出て天文の勉強をはじめ、56歳から測量隊長として17年間日本各地を廻リ、大日本沿海実測地図を完成しました。踏破した距離は計三万五千キロ、彼は測量のエキスパートであリ偉大なウォーカーでもあったわけです。忠敬が天文を学んだ先生は19歳年下、漢学も17歳若い師の指導を受けています。
このように、自分より遥かに若い人からも謙虚に学び、人間関係を築き上げたことが広い人脈となリ、大事業を成功させたのです。
　HOGはスポーツを通して内外次世代の育成に、発展途上国市民の（主として精神的な）福利厚生運動をしている組織です。どうか各位のお力を、善意と愛情とをお貸し下さい。多数のかたがたのご賛同とご協力とを期待するものです。