現在東ティモールは、国連、各国ODA、NGOの支援と共に国家の建設に奮闘している。独立後、国連グループを始めとする各援助組織は、撤退および規模縮小の方向にあリ、未だ国家体制が確立していない東ティモールの今後が危ぶまれている。また、過去5世紀に及ぶ統治の歴史は、彼ら自身が中心となって組織を形成•運営する自由を奪われていた過去を持ち、インドネシア時代に強化された教育に至っても、IQの向上に偏った教育政策が展開されている。独自の調査においてEQ教育の必要性が高いと感じられたが、被援助国関連機関からも、HOGによる、青少年育成事業の一環としての「生徒会活動の推進」および「スポーツを通じた青少年育成事業」の展開が期待されている。
 なお、HOGは、モデル校として首都ディリのミッション系私立校St.JosephHighschoolとパートナーシップを結び、東ティモール政府と共に、「青少年による青少年のための活動(YouthtoYouthProject)」として青少年活動を支援した。現在、モデル校の近隣地区におけるピア·エジュケーター及び青少年育成事業の本格化が期待されている。