岡山市立福島小学校 多田朋子

 本校の6年生は、総合的な学習の時間に国際協力を主軸にして学習を進めています。平成14年度からハート・オブ・ゴールドと連携をとって実践活動を行っています。1学期に世界の子どもたちの現実について知った児童は、自分たちに何かできることはないだろうかと考えて2学期から実践を行っています。本年度は次のような実践を行っています。

・「チェイ小学校むつみ日本語教室」の友達と手紙の交流
・12月のアンコールワット・ウォーキング大会に出場する友達のためにはちまきを贈る活動(メッセージ入りの手作りはちまき)
・日本語を勉強しているカンボジアの友達に喜んでもらう活動(日本の文化や福島小学校の行事などの写真や絵を入れたカレンダー作り・日本の遊びや文化を伝える活動・手作りの漢字ノート作り・文房具や服やボールなどを贈る活動など)
・るしなチャイルドセンターの友達のために手作りの手提げ袋・巾着・アクセサリー・パズルを贈る活動
・病気で入院しているアンコール小児病院の子どもたちのために千羽鶴を折って贈る活動
 どの活動も相手のことを思いながら活動することが大切で、相手のためにと考えてしてきたことで自分の心が成長することに気づいてほしいと考えています。贈り物を届けてくださったり、受け取った現地の友達の様子を紹介してくださったりするハート・オブ・ゴールドの皆さんのおかげで、自分たちの実践活動の意味に気づくことができます。特に日本語教師の檜尾睦先生は交流する友達の様子についてメールできめ細かに教えて下さるので、相手を身近に感じ、心の交流も実現できます。
 このように児童も職員も、簡単にお金や物を送るのではなく心を贈ること、地球上に住む同じ仲間として理解し合い共に力を分かち合う気持ちが大切なことを考えることができたと思います。