昨年度に引き続き、岡山県主催の「国際貢献ローカル・トゥ・ローカル技術移転事業」の研修生として、カンボジアからプラック•プンルット氏(22歳)を招聘しております。このプログラムは、開発途上国地域の技術水準向上を図り、岡山県民との交流を通じて、岡山県と研修生の出身国と友好関係の増進することを目的としたものです。
 プラック•プンルット氏は、HGアジア地域事務所に勤務しており、主に翻訳担当です。また、JICA草の根パートナー型事業で、カンポジアの小学校体育指導要領作成にも関わっておリられます。
2週間の日本語研修を受けた後、筑波大学岡山県内の大学・高等学校・中学校・小学校にて、体育教育全般を中心とした研修を受けています。そのほかにも、運動会、文化祭、音楽祭、国際理解教育など、日本の学校行事にも見学参加され、コンピューター研修も受けておられます。
 12月28日に帰国し、HGのスタッフとして、今後、カンボジアでの小学校体育普及や指導要領作成にあたリ、日本で学んだ技術を生かして益々ご活躍されることでしょう。(担当:阿部三千代)

●ルット氏よりメッセージ
皆様、私はプラック・プンルットと申します。8月31日に、体育教育を学ぶために来8しました。現在、カンボジアのアジア事務局で、体育教育に焦点をあて、JICA事業の体育指導要領作成のために働いています。カンボジア人は、体育分野の知識が乏しく見学するのも難しいのです。今後、アジア事務局でより進んで働くために、HGは、私に日本で体育を学ぶ機会を与えて下さいました。
 今までに小学校、中学校、高等学校、大学と多くの研修先に行きました。研修活動では、体育授業の見学、体育指導を受けるとともに先生方の指導方法を教えて頂きました。私は、多くの人々が体育に興味があリ、授業をとても楽しんでいるのに驚きました。カンボジアでは、小学校で体育教育がありません。中学校や嵩等学校での課程は、人気のあるスポーツが内容となっています。ですので、体育とは、日本の体育授業と全く異なり、レクリエーションではなく、私達がすべき課題を与えるものだと気付きました。
 来日してから3ヶ月が経ちます。今までに、本部事務局のスタッフやインターン学生また東京会員の方々にお逢いしました。皆様は、とても私に友好的で親切です。皆様の温かい歓迎と日本で学ぶ機会を与えてくださったHGと岡山県庁の方々にとても感謝しています。