活動概要
学校が取り組んでいる総合的な学習や、国際理解教育、ボランティア教育などに協力する。子ども達が、世界の現状(貧困・環境・平和など)に目を向け、グローバルな視点から、国際理解(異文化理解)を深めると共に、自分理解の助けとなるような活動とする。
学習方法
- 現地で活動している人が具体的な話をインターネットライブ授業の模様する。
- IT機器を活用する(コンピューターや、ビデオなどを使って、事務動現場と交流する。)
- 現地の子ども達とコミュニケーションをとり(文通)相手の立場に立った協力活動をする。
- 途上国の人々と直接交流した中で、生き方、考え方を知ることにより、自分達の現状を理解する。
学校によって、違いがあるが、1学期は:知ろう、2学期は:関わろう、3学期は:振り返ろう、というテーマに沿って活動した。
- 1学期:関係学校に行き、現地の様子や国際協力活動についての話をしたり、映像を見ながら現地の理解を深めた。
- 2学期:日本人派遣者やカンボジアからの留学生なども学校に行き、具体的な活動のための助言などをした。
メールで学校と現地とが連絡し合い、相手の立場に立った支援を考えた。その後各学校、グループ、個人などが自分にできる活動を決めて作業した。それを12月のツアーの時持ち入り、活動に使ったり、各NGOなどに配布したりした。直接現地に送った学校もあった。 - 3学期:芳明小学校で講義をする有森代表受け取った現地ではその様子を学校に報告した。自分達がした活動が役に立った事を知り、できることをすることで、自分自身も豊かになることを感じ、また、身近でできる活動にも目を向けて、自分達の周りからも生活を変えていくことを考えた。(20回、日本語派遣教師やスタッフを学校に派遣)
担当者
チェイ小学校日本語教師桧尾睦、HG代表有森裕子、HGスタッフ(アジア地域事務所、本部事務局)、大学生
活動目標の達成状況・自己評価
支援内容は、学校を建てるとか、道路や橋を作るといったこと、緊急支援のように活動が目に見えるものでなく、人を育てるという、ソフト支援であるために、達成状況がなかなか数字で表せない。しかし、人材育成こそが、最も大切な支援の一つであり、1年間を通じて途上国に実際に関わる事が、日本の子ども達にとって与える影響は大きなものがある。自分と同じ海の向こうに友達ができ、始めはかわいそう!からはじまった学習は、その人たちの生き方に触れ、尊敬ともいえる気持ちが芽生え、生きる力を与えられた学習となった。
貧困、環境、食料、人権、平和などが、どれもつながりをもっている事を感じ、未来に向けて小さな事でも何かを変えていく事がとても大切な事を気づき、それに向かって仲間と活動することが、楽しい事だと感じてもらえたと思う。そして、HGのモットーである「できる事を、できる人が、できる限り続ける事」を広げていく事ができた。
この活動を始めて8年になるが、継続することにより関係学校の子ども達に与える影響は計り知れない物がある。
対象者および人数
総計 日本約800人 カンボジア約100人
関係学校
(1)岡山市立平福小学校 (2)岡山市立福島小学校 (3)岡山市立牧石小学校 (4)岡山市立芳明小学校 (5)倉敷市立琴浦東小学校 (6)岡山市立野谷小学校 (7)岡山市立三門小学校 (8)岡山市立後楽館中学校 (9)岡山市立岡北中学校 (10)岡山私立岡山学芸館高校 (11)岡山私立就実高校 (12)カンボジアチェイ小学校 (13)カンボジアチャイルドケアーセンター (14)アンコール小児病院 (15)その他大学(倉敷芸術科学大学他)
関係学校からの報告書
今後の計画
国際理解教育について、協力学校と共にこの活動をまとめ発表を試みたい。また、国内の学校のネットワークを計り、担当教員にとって気軽に参加できるノウハウを共有したい。先生達の学習ツアーを計画。カンボジアから実際に今まで学校と交流していた留学生が一人日本の高校に留学予定。彼女が交流校に直接行く事で、より国際理解が深まり、子ども達に国を超えた交流の喜びを味わってもらい、お互いに共鳴し合える活動にしたい。
助成団体
岡山ESD協議会