活動概要

globaled2007-1学校が取り組んでいる総合的な学習や、国際理解教育、ボランティア教育などに協力する。子ども達が、世界の現状(貧困・環境・平和など)に目を向け、グローバルな視点から、国際理解(異文化理解)を深めると共に、自分理解の助けとなるような活動とする。学習方法は、講演、IT機器による交流(メール、スカイプ、ミクシーなどを利用)ビデオ、文通、カンボジアの留学生などの話を聞くなど、できる限りの手立てを利用。途上国の人々と直接交流した中で、異文化の人々の生き方、考え方を知ることにより、自分達の現状を理解する。

1学期は:知ろう、2学期は:関わろう、3学期は:振り返ろうというテーマに沿って活動。(学校によって異なる)

  • 1学期:関係学校に行き、現地の様子や国際協力活動についての話をしたり、映像を見たりしながら理解を深めた。
  • 2学期:日本人派遣者やカンボジアからの留学生・研修生なども学校に行き、具体的な助言などをした。メールで学校と現地とが連絡し合い、相手の立場に立った支援を考えた。その後各学校、グループ、個人などが自分にできる活動を決めて作業した。それを12月のツアーの時持ち入り、活動に使ったり、各NGOなどに配布したりした。直接現地に送った学校もあった。
  • 3学期:受け取った現地ではその様子を学校に報告。自分達がした活動が役に立った事を知り、できることをすることで、自分自身も豊かになることを感じ、また、身近でできる活動にも目を向けて、自分達の周りからも生活を変えていくことを考えた。 (29回、派遣者やHG代表、スタッフを学校に派遣)

*バリアフリー教育ネットワーク(大阪教育大学付属天王寺中学校他)は、車いす80台をカンボジアに直送された。

担当者

チェイ小学校日本語教師桧尾睦、HG代表有森裕子、HGスタッフ(アジア地域事務所、本部事務局)、大学生

活動目標の達成状況・自己評価

支援内容は、学校を建てるとか、道路や橋を作るといったこと、緊急支援のように活動が目に見えるものでなく、人を育てるという、ソフト支援であるために、達成状況がなかなか数字で表せない。しかし、カンボジアにとって人材育成こそが、最も大切な支援の一つであり、日本の児童・生徒にとっても、直接途上国に関わる事で与えられる影響は大きなものがあった。

globaled2007-2自分と同じ海の向こうに友達ができ、はじめはかわいそう!からはじまった学習は、その人たちの生き方に触れ、尊敬ともいえる気持ちが芽生え、生きる力を与えられた学習となった。

貧困、環境、食料、人権、平和などが、どれもつながりをもっている事を感じ、未来に向けて小さな事でも何かを変えていく事がとても大切な事を気づき、それに向かって仲間と活動することが、楽しい事だと感じることができ、そして、HGのモットーである「できる事を、できる人が、できる限り続ける事」を広げていく事ができた。

今年は、全国生涯学習フェステバル「まなびピア」が岡山県で開催され、その中で 「海の向こうの友だちに 教えてもらったこと」 と題して、シンポジウムを開催した。カンボジアからの留学生や関係学校から教師や生徒が参加。

対象者および人数

総計 日本約800人 カンボジア約100人

関係学校:

(1)岡山市立平福小学校 (2)岡山市立福島小学校 (3)岡山市立牧石小学校 (4)岡山市立芳明小学校 (5)倉敷市立琴浦東小学校 (6)岡山市立野谷小学校 (7)岡山市立三門小学校 (8)岡山市立後楽館中学校 (9)岡山市立御津中学校 (10)大阪教育大学附属天王寺中学校 (11)岡山私立岡山学芸館高校 (12)岡山私立就実高校 (13)カンボジアチェイ小学校 (14)カンボジアチャイルドケアーセンター (15)雀の学校 (16)アンコール小児病院 (17)その他大学(ノートルダム清心女子大学他)

関係学校からの報告書

今後の計画

昨年に引き続きカンボジアの留学生がまた一人日本の高校に留学。彼女たちが交流校に直接話に行く事で、より国際理解が深まることとなる。また、カンボジアから日本に招へいする地雷被災者や障がい者もできる範囲で学校訪問をして、直接顔の見える交流の機会を増やしたい。今年はHGの10周年を記念して、協力学校の力を集め、チェイ小学校(日本語教室実施校)の教育環境の整備に協力予定。

助成団体

岡山ESD協議会