今年も12月7日、第13回アンコールワット国際ハーフマラソン 2008が、過去最高の42ヶ国、2,966人(ランニング 2,593名、バイク 175名、ウォーキング198名)の参加者を迎えて、世界遺産・アンコールワット遺跡内特別周回コースで開催されました。
「地雷被災者の支援と、地雷廃絶」を世界にアピールする目的で開催され、カンボジア唯一の国際認定マラソン大会として、すっかり定着したチャリティー大会は、カンボジア国家行事として行われています。そして、この大会の連続優勝者である、モック・ブントゥーンさんが、昨年の北京オリンピックに、カンボジア初のマラソン選手として派遣され旗手を務めました。
カンボジア観光大臣をはじめ、在カンボジア日本大使、カンボジアオリンピック委員会関係者など、多くの人の参加を頂き、ますます発展を見せています。
前日の6日には、日本からのツアーの方々とカンボジアの子どもたち約200人で、遺跡内ウォーキング・レクリエーション大会を楽しみ、素敵な交流を行いました。
これは、多くの善意の企業、団体、ボランティアの方々に支えられこその結果です。この場を借りて、関係者の多くの皆様に厚くお礼を申し上げます。
今、世界同時不況といった状況で、他人のために支援する方が減っている中で、より困っている人々を勇気づけることもまた、とても重要になっています。
この大会が継続されることによって、貧困層のこどもたちへの日本語教育支援、チャイルド・ケアー・センター里親支援、障がい者スポーツ支援、HIV/エイズ予防教育支援などに枝葉を広げ、昨年はカンボジアの小学校に保健体育教育が始まる指導書が作成され、いよいよカンボジア王国小学校で保健体育教育が始まりつつあります。体育教育によって、「知識」「技術」「協力」「態度」などを学習した青少年が、これからのカンボジアの発展を支えていくことでしょう。
ハート・オブ・ゴールドは、皆様からの応援をいただいて、一生懸命に生きている人々の夢の実現に、人材育成を中心とした活動を行ってまいります。感謝と共に、これからも末永いご支援を宜しくお願い致します。
今大会の成果と今後の取り組み
- 昨年より20%、参加者が増加しました(特に欧米からの参加者が増加)。
- 障がい者の参加者が増加しました。(カンボジア障がい者陸上連盟のとりまとめ)
- アンコールワット国際ハーフマラソンカンボジア実行委員会(AMCC)のスタッフで、ほとんどの準備が可能となりました。(ガイドブックやTシャツのデザインも現地化されました)
- Pledge制の導入によって理解が深まり、昨年の倍額になりました。
- より準備期間を早め、多くの人に知ってもらう工夫と支援団体の増加に努力が必要です。
- 有森賞として、今年も、かすみがうらマラソン実行委員会の協力で、義手1位の選手とハーフのカンボジアの選手を招待します。AMCCの事務局長ファラ氏が同行することになりました。きっと日本の大きなマラソン大会を見学して、今後のアンコールワット国際ハーフマラソンに反映できることが大いにあるでしょう。
- 参加者が増えていることで、スタート地点を像の広場に変更の必要が急務になってきています。2009年度に日本の陸連の指導者に、変更後のコースを、カンボジア陸連とともにコース案を提示して頂き、2010年にAIMS/IAAFの専門家に測量をしてもらい、15回大会から変更できるようにしたいです。
- カンボジア観光省は、このマラソンをフルマラソンにしたい希望を持っており、もし、彼らの準備(遺跡の8時間の交通規制、早朝スタートのための外灯設置、資金の目途、スタッフの確保など)ができれば、2010年からスタート地点変更と同時に、ハーフがフルマラソンに変更することも可能となります。
- 協賛企業が激減しているので、このマラソン大会継続のために、協賛社・理解者を増やす工夫が急務となっています。
今大会でいただいたチャリティ募金
- エントリー費用から 13,497USD
- プレッジから(プレッジとは) 4,870USD
- 今回いただいたチャリティ募金の総 18,367USD
<主催>カンボジア陸上競技連盟・カンボジアオリンピック委員会
<協賛>コニシ株式会社、小学館、CAMBREW LTD
<運営協力>ハート・オブ・ゴールド・NPO 日本医師ジョガーズ連盟