今回、ツアーヘ参加するに当たり、大学から一人で参加していたこともあり、「友達できるかなあ•••カンボジアの先生相手に指導なんてできるのかなあ…」と不安だらけで、恐る恐ると参加しました。しかし、非常に密度の濃い6日間を過した今、非常に誇らしく、すがすがしい気持ちで、岡山空港に降り立ちました。
まず、今回の指導会は、自分達が指導者として、カンボジアの先生に学習指導要領に基づく体育指導法を指導し、先生がそれを基に指導案を作成、翌日それを基にした研究授業として実践、という流れでした。指導は決して簡単なものではありませんでしたが、通訳を介して1つ1つ理解してもらうまで全力で、「言って聞かせててさせてみせ」を繰り返しました。その結果、先生達による研究授業は大成功を収め、最後には会場一体となって拍手喝采が起こりました。先生方も自分たちの全力の指導に全力の授業で応えてくれました。前日の努力が実を結んだその時の感動は、時間が経った今でもうまく表現できませんが、一生忘れることはないでしょう。激しい感動のあまり「何も言えねえ」状態でした。
また、研究授業の後に、先生達から感想を聞く時間がありました。それぞれに異なることをおっしゃられていましたが、体育の指導要領も無い、という状態にも関わらず、陸上運動を通して、体育の本質を学び取っていたことに驚かされました。実践を通して学ぶこと、与えることがいかに大きいか、改めて思い知らされました。そして、一度の授業を通してそこまで学び取ってしまうカンボジアの先生方の教育に対する姿勢にも驚かされました。その姿勢を持って、今回各学年で行われた指導を先生同士で共有、更なる実践を重ねていけば、必ずカンボジアの子ども逹にも、体育、スボーツの持つ本質的な素晴らしさを理解してもらえる、そう確信しました。
最後に、今回の指導会を企画・運営してくださった方々、高い意識を持って参加された方々、みんなのカがひとつとなって素睛らしいものを創り上げることができました。また、今までの積み重ねがあってこそ、自分たちの指導によってカンボジアにおける体育のスタートを切ることができました。皆様に、心より厚く、厚く、御礼申し上げます。今後より一層のカンボジア体育の発展をお祈りするとともに、私も機会がありましたら微力ながらお力添えしていければと思います。オークンチュラン!