平成20年度国際ボランティア貯金寄付金の配分による事業」として、平成21年4月から平成22年3月までの1年間、スバイリエン州3モテル校と教員育成校を対絞に本事業を展開しています。
「第1回教員育成講習会・教育省/県教育局担当官育成講習会」
8日間の教育省/県教育局担当官育成講習会には、4名の担当官(PT)と9名の教育省職員が参加しました。教育省保健科指導内の概要説明などの後、4名の担当官が他の参加者を児童にみたて模擬授業を行いました。模擬授業は手洗いや歯磨きのデモンストレーション、交通ルールや栄養バランスを学ぶロールプレイなど、参加者一同楽しく学ぶという授業に取り組みました。
事業の柱となる2回の教員育成講習会の第1回は、8月19~22日の4日間、校長4名を含むモデル校の教員44名の参加者を対象に実施しました。非常に暑い日が続きましたが参加者の熱心な取り組みにスタッフー同これまでの苦労が報われた思いがしました。2日目の専門家による模擬授業では、手洗いや栄蓑バランス、ケガ/病気の予防を取り上げました。くわえて、岡山大学准教授の近藤先生のゼミ生5名もボランティアとして参加し、身体の器官や働きをわかりやすく教えてくれました。専門家の実際に手を洗ってみせ、児童が楽しみながら手洗いが行えるようリズムをつけた手洗いやイラストやクイズなどに、始めは戸惑いをみせていた参加教員も次第に楽しみ学んだように思われます。3日目に各学年の教負が1つのグループとなり、指導案を作成し教材をつくり模擬授業の準備をしました。活発な話し合いと、画用紙に絵を描き模造紙でポスターを作るなど、充実したグループワークが各学年で行われました。4日目の模擬授業は前日の指導案を代表者が授業しました。専門家の講義を踏襲しつつ、各グループでそれぞれのオリジナリティが少しずつ加わり、期待以上の授業が実施されました。専門家の先生からは、参加教員の熱心さと吸収力、理解力に驚き、今後、実際に各参加者が教室に戻ってどのように授業をしていかれるかを楽しみにしているという言葉をいただきました。
第2回教員育成講習会のため、12月26日より1月3日まで、日本から専門家5名を派遣予定です。