岡山市と連携して、現在展開中のンボジア王国小学校保健体育科振興事業事業」にて中心的な役割を担っているナショナルトレーナー(NT)を、岡山の小中高等学校ならびにスポーツ教育施設で研修実施のため招聘。5月30日にカンボジア王国教育青少年スポーツ省の学校体育スポーツ局プルム・ブンジー局長以下、行政官7名と、HGアジア地域事務所のプロジェクト・リーダーであるケオ・ソチェトラが来日、来岡。また、山口拓同所長も同行のため、帰国。彼らは、先の「カンボジア王国小学校保健体育科指導要領作成支援事業」(2006-2008)で、指導要領、指導書を作成したメンバーがほとんどですが、実際に既存の体育の授業を見たのは初めて、という方もいらっしゃる中、岡山市教育委員会保健体育課ならびに、岡山県教育庁保健体育課のサポートのもと、運動会、体づくり運動、プール授業、放課後子どもクラブや部活動などを見学されました。各研修先であたたかく迎えられ、大変有意義な2週間を過ごされました。授業見学後の担当教諭からのフォローや資料の提供など、きめ細かな調整をいただきました。日本とカンボジアの国とでは、状況は大きく異なるので、今後、カンボジアの現状に合った形に変え、とり入れていかれるそうです。

□研修中のNTの感想
日本はきれいな道が多く、インフラの整った、開発の進んだ国だということを再認識した。また、日本人は礼儀正しく、規則をちゃんと守る国民である。私たちは心のこもった挨拶ともてなしを受け、研修、見学に関しては、多大なご尽力に感謝している。各学校の校長先生をはじめ、ご担当の先生方から、好意的なご協力を頂いた。
学校は、運動するためのスペースが広くとられ、設備や道具も整備されており、体育教育の授業が効果的に実施できている。先生達は十分な知識を持っており、指導方法が効果的ですばらしい。小学生から高校生まで生徒達は積極的に体育教育の授業を受けており、よく理解している。先生と生徒達は将来のために、よく頑張っていると感じた。
日本のように、部活動や課外活動に対してPTAからの理解を得ることにより、より早くそれらの導入を進めていくことができるだろう。

□研修機関および協力機関
以下のとおりです。お世話になりました皆様に、心よりお礼申し上げます。
岡山市立福島小学校、同中山小学校、同芳泉中学校、岡山大学教育学部附属小学校、岡山学芸館高等学校、岡山大学教育学部保健体育講座、きよね夢てらす、岡山県渋川青年の家、岡山外語学院、エイコースポーツ、アニモ・ミュージアム、岡山市、岡山県、アジアの風研修センター、両備ホールディングス株式会社