この2年間で私が国際協力・国際交流において大切だなと感じたことは「違いを知る」「ともに活動する」「続ける」「つながる」「できることをする」の5つです。
「違いを知る」私はカンボジアに行ってたくさんの違いに出会いました。面白いなと思った違いもたくさんあるのですが、日本人の文化や感覚において戸惑うものもありました。しかし、違いには背景や意味があるのだということが改めて分かってきました。また、違いを知ると、それは自分を知ることにつながっていきます。そしてお互いに違うからこそ、それぞれ、また、一緒にどこを目指すべきなのか見えてくるのだろうとも思います。
「ともに活動する」現地のHGスタッフは、カンボジアの人たちと時には寝食を共にしながら、失敗も成功も共有し、その中から課題を見つけ新たなチャレンジを続けています。一緒に活動をすることでお互いの文化や習慣の違い、考えを知り、理解、共有していく、その中で本当の実態やニーズを知ることもできるのではないかと思います。
そして、課題解決のために粘り強く活動を「続ける」。表に出ない活動もあるし、報われないこともあるけれど、続けることでわかること、実現することがあります。また、互いのきずなも固くなっていきます。
「つながる」そして、つながるそれぞれが、自分の「できることをする」。プロジェクトの背後にはそれを支える、多くの人のつながりがあるのだと知りました。一つの活動を日本で、カンボジアで、多くの人のつながりが支えているのです。そのすべてが表に出るわけではないのだけれど、一人ひとりが「できることをする」、そのつながりが、誰かに勇気を与え、その夢を支えているのです。たとえ小さなことでもいい。私にも、誰かの役に立てる、できることがある。そのことは、私に勇気をくれました。私は休職期間を終え、日本の学校現場に戻りました。現地のみなさんと共に活動することはできませんが、この場所でできることを探して挑戦していきたいと思っています。
写真は、御津中学校の生徒会が呼びかけをし、集めたお金を使って作成したマットです。カンボジアの子ども達の笑顔を見ることができ、また同時に御津中の子ども達も、役に立てたという喜びを感じています。この小さなつながりを大切に、これからも日本の子ども達とカンボジアの子ども達の交流をお手伝いできたらいいなと思っています。最後になりましたが、HGの皆さんをはじめ、これまで支えてくださった多くの方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。