2012年4月、これまでの振り返りを行い、今後のHGの活動の焦点を定めていくために、会員の皆様にアンケート調査を行った。正会員445名(2012年3月末現在)に調査票を配布し、259票の回答を得た(同収率:58.2%、平均年齢:58.9歳)。
3年以上活動を継続している会員が78.9%(n=257)で、77.2%(n=241)がHGの活動について「満足している」との同答が得られた。多くの会員に、これまでのHGの活動を肯定的に評価して頂いており、継統的な支援を頂いている様子が窺える。
下表は、これからのHGの活動として重要だと考えるものについて、上位3つを選んで頂いたものを集計したものである。ベスト3は、l.国内活動、2.AWHM(アンコールワット国際ハーフマラソン)、3.青少年交流であった。スポーツNGOとしてAWHMの継続に重点を置きつつも、国内での国際理解教育やスポーツイベントの間催、青少年交流の充実が、これからのHGの活動に求められているようだ。
さらに順位は、4.東日本大震災支援、5.NCCC(ニューチャイルドケアセンター)、5.体育教科支援、7.日本語教室と続くが、どの活動も一定数の支持を得ている。HGの10年の歩みが、スポーツNGOのミッションを追及しながら、それだけに留まらず、困っている人々に奇り添い、悩みや課題を解決し期待に応えようと幅広く活動してきたことに対する評価だと言える。
今後を展望するにあたり、「スポーツを通じた国際協力」を柱にしつつ、「困っている人々の悩みや課題に、幅広く柔軟に応える」という、シンプルな、草の根の国際協力の理念が生きた団体運営の継続という会員の期待が、本アンケート調査より見えてきた。