HG石巻クラブの木村先生(渡波小学校)からのメールを頂きました。

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修繕された渡波小学校

津波で家を流されてしまい、大切な人を亡くしてしまった体験は、まだまだ薄らいではいません。まだまだ体中に残っています。 私たちは、この哀しさ、辛さを共有することは無理なのでしょうか? 3月25日~27日まで、今年も石巻、福島を訪問します。復興はどうなっているのか?建物や道路、インフラだけでなく、人々の心に寄り添いたいと思っています。

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木村です。今日からお彼岸です。おかげ様で,残っていた雪も解け,日中の日差しがやわらいできたことを感じることも出てきました。とはいえ、まだ朝夕氷点下になることもあり、日中も冷たい風が吹き抜ける日々。本格的な春の訪れはまだ先です。

23日に校舎の修繕が終わり、学校の引越しを控えています。きれいになった校舎ですが、正直なところ、手放しで喜べません。児童の中で本校舎を経験しているのは新5年・6年生のみ。新4年生以下は初めてこの校舎を使います。周辺は、家屋の基礎だけ残った荒れ地が多く、津波被害を受けたままの建物も散在しています。命の惨劇が繰り広げられた渡波の地での学校生活に児童がどのような反応を示すか・・・予測できません。

自分自身も、海の近くに勤務地を移すことに不安を覚えます。被災した光景を見たり、海を見たりすると、気持ちがもやもやしてきます。仮校舎が経っている稲井地区は海からひと山隔てた地で、震災を思わせるものがありません。野鳥がさえずり、田園風景が広がり、自然環境抜群!私は稲井の地がお気に入りです。25日お目にかかるのを楽しみにしています。

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