アンコール遣跡群を目的に私が初めてカンボジアを訪れた994年は内戦終結直後で、プノンペンは夜間外出禁止、シェムリアップもメジャーな遺跡以外は地雷のため立入禁止の場所ばかりの頃でした。街には傷珈者を中心に物乞いがあふれ、言菓を失う程の貧困がそこにはありました。
「自分に何かできないか?」帰国後、カンボジアのことは常に頭にありました。ある時陸上雑誌で『アンコールワット国際ハーフマラソン』の存在を知りランナーとして参加。そこでHGの存在を知り、その後入会しました。決め手は、スポーツからのアプローチであったこと。当時、物質的な支援がほとんどだったボランティア活動の中で「自立支援」をコンセプトとしているところでした。
その後、同内イベントのお手伝いをし、毎年マラソンツアーに参加する一方、9年崩から、伺年夏休みを利川して、個人でカンボジアを訪れるようになりました。カンボジアヘの渡航が20回を超えた今、訪れるたびにNCCCの子ども達に癒され、現地で活動されている他のNGO·NPOの方々と知り合い、この国のいろんなお話を間かせていただき、泊力を一杯にして日本に戻っています。「白分に何かできないか?」で始まったボランティアが「させてもらっている」に変わり、今では得られるものの方が遥かに多いと感じています。その恩返しの意味もあり、今年から、ハート・ペアレント制度で、6歳の男の子の車親にもなりました。
実際に現地に入って話動されている方からは、「何かをしてあげている」というスタンスは感じられません。それは、活動によって得られる、経験や知識、そして笑顔や元気に惑謝しているからだと思います。
あるNPOの方から、ボランティアというと、よく「相手の目線に立って」と言われますが、それは自分が日こいることを前提にした考え方で、大切なのは互いに協力し合いながら、共に成長して行こうとすることですよ、と教えられたことがあります。確かに「何かをしてあげている」というスタンスをとると、見返りを期待、ともすれば強要することになりかねません。
私は特別な技術や資格を持っているわけでもない、ただのー会員ですが、これからも有森代表の言葉「できる人が、できることを、できる限り」を自分なりに実践していきます。
皆さんも是非、国内外の活動に実際に参加され、新しい出会いや、大きな感動を得てください。2015年、アンコールワット国際ハーフマラソンは20回の記念大会を迎えます。是非ご一緒しましょう。