活動概要

期間:2014年7月1日〜2015年2月28日
場所:実施校
(継続、12/20)シェムリアップ ワット・チョーク小学校(児童数1,200人(2部制)教職員数36人)
(新規、12/26)スヴァイリエン ピートゥヌー小学校(児童数 511人、教職員数 36人)
(新規、12/27)スヴァイリエン プレア・シアヌーク小学校(児童数 641人、教職員数 48人)

内容:
現在進めているカンボジアでの小学校体育振興事業の成果を図ることを目的とし、また「スポーツ文化の楽しさをみんなで体験する」ことを目標に、体育モデル指定校において、行政と学校が主体となった運動会実施の支援。

今年度の事業目的は、前年度に実施支援したワット・チョーク小学校の継続実施と、新規実施ならびに同国教育・青年スポーツ省行政官であるナショナルトレーナー(NT)の指導力向上であった。
ワット・チョーク小学校は、本年度はNTによるモニタリング時の事前指導のみで、規模を縮小しながらも学校教職員によって準備、自力開催を行なうことができ、現地化に向けて進んでいることが証明され、本事業の重要な成果となった。

photo11新規校については、前年度の課題から、NTが作成したマニュアルを用いて事前(9月)に教員対象のワークショップを開催することで、教員らが運動会のイメージを持つことができ、プログラム作成や練習が自主的に行えるようになった。 当初の予定では、新規実施は体育拠点校1校であったが、2校から希望があり、NT(NT6人、サブNT6人)、派遣専門家、HGスタッフ、学生ボランティアが2つのグループに分かれて、連日開催とした。NT個々への負荷が増すことで、結果的に各自が役割をみつけ、リーダーシップを発揮しながら活動を行ない、NTのスキルアップという事業目的も十分に達成できたといえる。プレア・シアヌーク小学校では、教員らから用具が十分でないphoto12ため練習ができないなどの不満もあったが、練習を進めるなかNTが丁寧に対応し、ひとつひとつ協議を重ねていくことで、多くの教員が日を追い自主的、積極的な関わり方へと変化し、当日は子ども達と同様に教員らも熱中して一体感が生まれていた。

また、拠点校の体育指導者の立場にあるRT(地域トレーナー)の指導力も向上。
運動会当日は、教育青年スポーツ省次官補(26日)、スポーツ総局長(27日)や市長などが来賓として参加。また保護者や地域住民も応援したり競技に参加したり、皆が楽しめる運動会となっていた。

NTは、本事業の体育科教育振興への効果を認識しており、普及のためのマニュアル完成と指導技術向上のための日本での運動会に特化した研修の予算を既に確保している。今後も小学校体育科教育振興にあわせ、教員への技術伝達とともに、中央から地方にシフトしていけるような取り組みを行っていく。このほか、NT、HGの間接的サポートでチアシム小学校、ワット・ボー小学校の2校が運動会を実施している。photo13

【事業担当者】

派遣専門家 (1次)1名、(2次) 3名 (岡山大学教育学部保健体育講座講師 原祐一 氏、岡山県教育委員会保健体育課副課長 小川泰永 氏、岡山市教育委員会保健体育課主査 寺尾知浩 氏)
ナショナル・トレーナー(サブを含む) 12名、HGスタッフ7名、医師(ジャパンハート) 1名、通訳1名、学生ボランティア11名(岡山大学10名、カンボジア人学生1名)

特記事項

ニュース映像を以下URLより視聴できます。

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協働団体

カンボジア教育・青年・スポーツ省、岡山大学教育学部、岡山県、岡山市

支援・協力団体

岡山県、JVAバレーボールバンク