ハート・オブ・ゴールド(以下、HG)はカンボジアの教育・青年・スポーツ省(以下、教育省)と協力し、2015年7月以降、コンポンチュナン州及びバンテアイミンチェイ州において3回目のモニタリングと公開授業を行いました。8月以降は、最後の地域となるシェムリアップ地域のコンポントム州及びプレアビヒア州において、対象校の選定、地域トレーナーの選定、体育ワークショップ、モニタリング等を実施しています。
バッタンバン地域でも、シェムリアップ地域でも、2州同時に普及しているため、人員を分ける必要があります。その中で、5地域目になると教育省担当官であるナショナル・トレーナーが自立的にワークショップを運営できていることに気がつきます。まだ、指導法やマネジメント能力に関しては、向上すべき点がありますが、こういった経験を通じて成長していくことが何より重要だと考えています。
また、10月には筑波大学から岡出美則教授を招待し、全15州の教育局の担当官及び教員養成校の教員を対象に、新しい体育を普及していくためにはどういった視点が必要であるか、体育授業の評価をどのように考えていくか等についてのワークショップを実施しました。ワークショップ2日目には、模擬授業を通して、実際に参加者に体育授業を評価してもらい、それに対しての考え方の指導を岡出教授にしてもらいました。
2016年2月からは今までの15州を全て回り、新しい体育の実施状況についての評価を実施します。2016年9月までに教育省が独自で新しい体育を普及できるよう、HGは引き続き協力していきます。