昨年10月にBBU大学(BuildBrightUniversity)で開講した日本語講座は、高校生や大学生、社会人を対象に日本語の基礎を教えています。京都民際日本語学校から派遣された日本語教師の渡邊先生に、チェイ小学校のHG日本語教室で小学校の時から日本語を学んできたカン・ナモイさんとコル・ソティアラさんの2人のカンボジア人教師が加わり、合計3名で教えています。
現在は5つのクラスを開講しており、ひらがな・カタカナから学ぶ初心者クラスが2クラス、その上の初級・初中級クラスが3クラスあり、半年ごとに新たなクラスを開講して、日本語を学びたい生徒の要望に応えています。仕事のシフトの変更でクラスに通えなくなる生徒が多かったため、下半期からは、午前と夕方のクラスを同時開講したので、午前と夕方のどちらにも振替ができるようになりました。
BBU大学での日本語クラスの位置づけは、学位がとれる日本語学科ではなく、誰でも自由に参加できるオープンクラスです。生徒は、日本語や日本文化に興味がある人や、日本人の友達がいるのでもっと日本語が上手になりたい人、仕事で日本語を活かせる観光業で勤める人などです。語学の勉強だけでなく、日本の歌や季節の風物、日本の遊びといった日本文化の紹介も行っています。日本料理を食べたことのない生徒がほとんどなので、いなり寿司や天ぷらを作ってランチパーティーを何度か開催しました。
これからも、日本語学習と日本文化の紹介を通じて、日本を好きになってくれる生徒をたくさん育てていきたいと考えています。
任期を振り返って
3年8ヶ月のカンボジアでの任期を終え、12月末でハート・オブ・ゴールド(HG)を卒業することとなりました。
初年度の図書館建設、2年目の浄水器設置とシェムリアップ美容教室、3年目のBBUシェムリアップ校での日本語教室、そしてNCCCの運営と、毎年新たな事業に挑戦させてもらい、充実した時を過ごすことができました。
明年1月からはタイの民間企業で働く予定ですが、HGでの経験を糧にして、新たな職場でも頑張って参ります。任期をまっとうできたのは、多くの方々のご支援があったればこそと、感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。