【平成28年度戦略的二国間スポーツ国際貢献事業(スポーツ・フォー・トゥモロー)】
「中学校体育科教育学習指導要領完成」
本事業は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する2020年までに開発途上国を始めとする100カ国以上・1000万人以上を対象に、日本国政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業を進めていくSportForTomorrow事業の一環として実施しており、「2016年12月までにカンボジアの中学校体育科教育の学習指導要領を教育・青年・スポーツ省として認定すること」を目標に、活動を実施してきました。
本年6月までに、リズム運動、器械体操、陸上、サッカー、バレーボール、バスケットボール、体力測定、空手、テコンドー、クメール・ボクシング、ボカタオ(カンボジア伝統武道)、卓球、水泳、ペタンクの計14種目のドラフトができていましたが、7月以降、執筆を担当する技術委員会を対象とした6回のワークショップ、3回のプノンペン市、バッタンバン州、スヴァイリエン州のモデル校の教員を対象としたワークショップを通して、7領域(体力向上、リズム運動、伝統スポーツ、陸上、器械体操、水泳、ボールゲーム)、20種目(レクリエーション、体力テスト、クメール体操、エアロビクス、創作ダンス、ボカタオ、ペタンク、走、跳、投、マット運動、鉄棒、平均台、水指導、水泳実技;クロール、平泳ぎ、サッカー、バスケットボール、バレーボール、卓球)に整理され、最終稿が完成しました。
この期間の執筆支援にあたっては、専門家として、筑波大学の岡出美則教授、三田部勇准教授、山口拓助教、桐蔭横浜大学の佐藤豊教授、タイのスリナカリンウィロット大学のスプラニー・クワンブーンチャン准教授に協力頂き、ユネスコの「体育・身体活動・スポーツに関する国際憲章」や「良質の体育に関する政策策定者のためのガイドライン」等に沿った学習指導要領が完成しました。
今後は、12月21日に中学校学習指導要領の認定式を開催し、来年以降はこの学習指導要領が実際に中学校で使用されるように、JICA草の根技術協力事業にて、ワークショップの開催や教員のための指導書の作成を実施していきます。