2017年1月から、JICA草の根技術協力事業にて、教育・青年・スポーツ省(以下、教育省)と共に作成してきた中学校体育科の指導書が、9月16日に教育省大臣から承認され正式に完成しました。
9月17日に実施した中学校体育科指導書完成式典では、教育省よりスポーツ総局副総局長のメル・カド氏、JICAカンボジア事務所から菅野祐一所長が出席し、プノンペンのモデル校3校の先生方と共に、この指導書を利用した新しい体育の普及が重要であることが確認されました。
引き続き行われたワークショップでは、早速新しい指導書を用いた体育の年間計画、単元計画、指導案作成の説明を行い、その後、実際に作成した指導案に基づき、体育授業を実践しました。ワークショップ初日には、読み方が分からなかった指導書ですが、ワークショップを通じて、決められた授業の指導案まで、作成することができるようになりました。
最も重要なことは、先生方が生徒達に学習指導要領、指導書に記載された内容について教えていけることです。しかし、指導書の内容を年間計画、単元計画、指導案にまで記載できても、それを実際に教えるのが難しく、多くの指導経験を積んでもらいたいと思いました。
本事業は2020年9月まで続きますので、今後は先生方の授業のモニタリングや新しい体育の指導法についてのワークショップを実施していきます。