ハート・オブ・ゴールドのポランティアスタッフの浜家伸恵と申します。現在、岡山大学の大学院生で、カンポジアの尼さんについて文化人類学的な研究をしています。9月に約3週間、フィールドワークでカンボジアに行き、シェムリアップにもしばらく滞在しました。滞仕中にチャイルドケアセンターに行ってきましたので、報告をします。
シェムリアップの中心部にあるにもかかわらず、大きな道から少し入ったところにあるため、街中とは思えない静かな環境で6人の女の子と1人の男の子が生活しています。門をくぐったら全員家の中から飛び出してきて迎えてくれました。手を合わせて「こんにちは!」「こんにちは!」といってくれます。みんな女の子らしくかわいらしい服を着ています。
ハート・オブ・ゴールドからの賭リ物である手提げ袋や色鉛筆を渡すと、とっても喜んでくれました。日本のお父さんやお母さんに会ってみたいとみんなが言っていました。実際に会うことは難しいので、今回は子どもたちから心をこめて手紙を書きました。
子どもたちはこのセンターから学校に通っていますが、今は学校が休みなので、センターにいて勉強したり遊んだり、センター内で野菜や果物を栽培しています。この日は地面に女の子の絵を書いて遊んでいました。日本の女の子と同じような絵です。今いちばんやってみたい遊びはテニスだそうです。
子どもたちといろいろ話をしてみました。始めは恥ずかしそうにニコニコしているだけでしたが、次第に打ち解けてきて自分の名前を私のノートに書いてくれます。私はその名前を発音してみますが、私の発音が正しくなかったら、正しく発音できるまで何度も何度も繰り返して教えてくれます。正しくない発音が、面白く聞こえるようできゃっきゃっと笑います。その笑顔は屈託がなく、とてもかわいらしい顔です。
彼女たちが笑うと周リの雰囲気がばっと明るくなリます。彼女たちはエイズ孤児だそうです。小学生低学年の子が、自分に両親がいないということを理解するのはどんな感じなのか、私は想像できません。どんなに寂しくて、心細いことでしょう。そのような環境で、子どもたち同士助け合いながら、明るく生活している姿に私の方が勇気づけられました。
「いつも昼間は何してるの?」ときくと「勉強!!」と答えます。こちらの子どもたち、とくに女の子は、若いうちから家の手伝いをしたリ、市場で働いたリするため、あるいは、学校が遠い場合は通うのが大変なため、あまリ長く学校に通わないそうです。
子どもたちが大好きな勉強を続けられるように、遠い国に住む私たちも何かカになりたいと思いました。
く*現在、男の子15名は、バッタンバンのセンターで生活している。兄弟もいるので、資金を集めて、皆一緒に住めるよう計画中。>