活動概要

居住地:

foster2007-01前年度に引き続き、シェムリアップ(CCC・NCCC)/バッタンバン&タケオ(お寺)と、子どもたちの受入れ場所が3地区となり、大過なく子どもたちを養教育することができたと言える。

自立:

カンボジアの教育制度において、高校卒業資格はそのまま大学入学資格となることから、高校生が無事、卒業できる割合は低く、クラスで平均点をとっていても卒業できないケースは多い。公教育にかんしては特別な事例を除いて中学卒業までとし、3年間の職業訓練までの支援をし、その後自立へと進ませることとしている。3名は、NCCC建築にかかわりながら職業訓練2年目に入る。女子一人は中学卒業後自立を勧めたが、本人の強い意志で働きながら高校卒業まで支援の継続をすることにした。僧籍2人は継続して修行中。

生活:

foster2007-2道徳・礼儀・健康管理・良好な環境の保持(清掃/整理整頓)・農業・伝統舞踊・日本語教育等に配慮した生活教育を行った。伝統舞踊に関しては、トレーナー派遣費用の問題で、継続的な指導が困難になっている。現地在住の日本人の好意で子どもたちの何人かは日本語を習うことができている。
CCC(女子)では、賄いの女性が食事の準備を手伝うが、子どもたち自身が、食材の購入、調理を協力して行うことができている。小学校、中学校に通う子どもたちの成績は概ね、平均レベルを保っている。

家庭菜園:

[シェムリアップ]foster2007-3

  • 野菜栽培:食材の確保という点では有効であるが、収入源としては極めて不十分である。家庭菜園的な意味では有効性は高いが、と言わざるをえない。栽培規模、技術指導等、検討すべき課題は多い。
  • 養豚:昨年度病気で失敗したため本年度は断念した。

今後の課題

  • 職業訓練:現在NCCCの建設に合わせて、建築,土木などの技術訓練を3名が受けている。モロッポカフェにてアルバイトをしながら職業訓練を受けている女子3名の就業状況は良好である。
  • 統合的職業訓練センターにおいて様々な職業訓練の方向を模索していきたい。それと同時に、就業にあたっての姿勢形成をいかに促すか等の課題がある。
  • 人件費問題で現地児童指導員を削減したが、日本人ボランティアの受け入れを行い、生活指導、衛生・日本語教育を進めたい。
  • foster2007-4グッズの製作販売の充実:収入の道として、本年もマラソンのツアーメンバーに販売(現在、クッキー、コーヒー、胡椒など)を行った。(売上総数は、345個・売上高$1647.41・経費を差し引いた純益は、$899.64)
  • 職業選択の幅を広げるために、統合的人財育成センターでの早期の活動が望まれる。
    子ども数の減少からコミュニティ協同組合ネットワーク(CCN)(4州に66組合)や地域の貧困家庭で就学困難な子どもを受け入れる旨、連絡中。
  • 自立のために芸術教科・外国語教育などより本格的に受ける機会を確保したい。

活動協力

るしな・こみゅにけーしょん・やぽねしあ

資金協力

ハートペアレントのみなさま