New Child Care Center(NCCC)では、「NCCCの子どもたちの生活向上及び自立のための事業」(日本国際協力財団の助成)が3年目に入りました。活動内容は、⑴施設環境整備、⑵組織強化、⑶教育支援、⑷コミュニティー開発活動、⑸啓蒙開発活動の5つにより成り立っています。
そのなかで新しい事業として、2月よりチェイ村の主婦を対象とした保健健康教室「サラ—チュガニ/おいしい教室」を開催しました。この講座は保健・栄養・料理の3つに分かれています。保健教室では看護師・検査技師によるカンボジアで多い病気「腸チフス」「B型肝炎」などについて、栄養教室では栄養素や食事のバランス等について、料理教室では「カレー」や「お好み焼き」などの日本料理を学びました。家族の健康のために学びたいという主婦が約10名集まり、日曜日に8回実施しました。カンボジアでは、このような機会がなかったためみんな意欲的に取り組んでいました。病気についても実際に自分が病気を持っているという方もあり、どんなことに気をつけたらいいのか、また間違った知識についても気付くことができ、正しい知識を得ることができました。料理については見たことも食べたこともない日本料理でしたが、味付けや調理方法に興味をもち、しっかりとメモをとっていました。「自分の病気を正しく知ることが出来た」「日本料理をうちでも作って家族に食べさせてあげたい」「もっといろんなことを勉強したい」といった感想がでました。NCCCの子どもも大きい子は参加し一緒に学ぶことができました。今年度はもっといろいろな内容を学べる講座を開きたいと思っています。
また、3月には女子棟下の改築工事が行われ、管理フロア(事務所と資料室)が完成しスタッフが机を並べて仕事ができ、大切な書類などの保存・整理が行えるようになりました。今年度もいろいろな活動を通して、18名のNCCCの子どもが豊かに成長できることと、地域コミュニティーの成長に寄与していきたいと思います。