ソン・ソッキイアと申します。27歳で、結婚して子どもが一人います。
2008年にHGの支援で一年間、岡山学芸館高等学校に留学しました。日本の生活・勉強・クラスメイトとの交流など、すごくいい経験になりました。2009年カンボジアに戻って高校を卒業しました。小さい時から看護師になりたいという夢がありましたが、看護学校に行くにはたくさんお金がかかるので難しい状況でした。でもHGの皆さんはいつも応援してくれ、HGから奨学金を受けることになり、2010年から3年間、プノンペンにあるチェンラ大学に入学することができました。やりたかった勉強だったので、どんなに難しくても、一度も夢をあきらめようと思ったことはありません。毎月プノンペンにあるHG事務所へ行き、いろいろな相談にのってもらいました。2013年に国家試験をうけて無事に卒業でき、シェムリアップに戻って、国立病院で契約スタッフとして看護師をしていました。でも、日本と関係があり、教育病院で、カンボジアの子ども達に質の高い小児医療を提供し、貧困層の人々には無料で診療しているアンコール小児病院でどうしても働きたかったので、2014年に試験を受けました。何度か試験に挑戦して、とうとう合格し、今、アンコール小児病院で看護師として働いています。そのお給料でHGに少しずつ奨学金を返せるようになりました。そして、遂に本年2017年7月に、借りた奨学金をすべて返済しました。小さい時からの夢を叶えて、やりたかった仕事をすることができ、すごく嬉しく、また、ほっとしました。HGの支援がなかったら今の私はありません。本当に心から感謝しています。
看護師の仕事のほかに、NCCCの「サラチュガニ(おいしい教室)」では近所のお母さん達や子ども達に、「ソッキイアの保健教室」として、デング熱、下痢、栄養など衛生と病気の予防について教えました。これからも自分の知識を使って人々を助けたいと思います。