BBU大学日本語講座
アンコールワット遺跡があるシェムリアップは観光産業に従事する人が多く、BBUで日本語を勉強している学生もホテルやレストランなどで働いていて、観光に来る日本人とコミュニケーションが取りたいと思って日本語を始めた人がほとんどです。一方で、シェムリアップには観光以外の産業が根付いておらず、カンボジアの最貧州の一つにとどまっています。学生達は僅かでも給料が高い仕事に次々と転職していくことが普通で、シフトの時間が変わったり仕事が忙しくなったりして、日本語教室を続けることが難しくなる人もいます。なんとか彼らが日本語を学び続け、日本語を仕事に活かしていけるような新しい日本語教室のあり方を模索しているところです。
現在3つのクラスで週3回、1回1時間勉強しています。文法だけでなく、漢字、聞き取り、会話、あるいは日本の文化についても理解してもらおうと、折り紙や日本の映像なども見せています。学生達は皆いつか日本へ行ける日を夢見ながら頑張って勉強しています。彼らの将来が明るくなるように願いながら、教師の側も一生懸命教えています。
カンボジア人の日本語教師の養成も行ってきた結果、今では初級の日本語は問題なく教えることができるようになり、今年の日本語能力試験ではN2レベルとN1レベルを受験する予定です。学生たちの目指すべき理想となって欲しいと思います。
チェイ小学校HG日本語教室
9名(うちNCCCの子ども達6名)が毎日勉強しています。文法も教えますが、まずは日本に親しんでもらおうと、日本の昔話の読み聞かせや日本の児童向けアニメを見せたりしています。また日本の伝統的な遊びなども紹介し「、けいどろ」「いろおに」など外での遊びや、カルタ取り、折り紙、お手玉などもしています。ノッチさん、ティアラさん、ナモイさんの3人の先生が交代で教えています。子ども達にもいつか日本へ行ける日が来ることを願っています。