2018年12月3~5日に、車いす陸上のパラリンピアン、松永仁志選手兼監督(グロップサンセリテWORLD-AC)をカンボジアに招聘し、車いす陸上選手、コーチ、カンボジアパラリンピック委員会を対象とするワークショップを開催しました。
 競技場でのトレーニングに加え、トレーニングスケジュールの組み方や目標設定、レーサーのメンテナンス等の座学もしました。トレーニングではまずウォーミングアップをした後、各選手のフォームをチェック、体の使い方、タイヤの回し方のコツや、選手とコーチから要望のあったスタートの仕方も一人ひとり見て下さりアドバイスをいただきました。カンボジア選手のポテンシャルは高く強くなりたいという意思があるので、目標をきちんと設定して練習に励めばさらに上を目指すことができると激励されました。また、部品がなかなか手に入らない中で選手が工夫して修理している様子に驚かれましたが、メンテナンスを怠らなければ使い続けることが可能とのことでした。
 5名の選手のうち2名は昨年11月に岡山でのパラキャンプで松永氏の指導を受けていましたが、松永氏が指導したことをしっかりと修正していて良くなっているとのうれしいコメント。その一人であるヴァン・ヴォン選手は2020年東京パラリンピック出場と、2023年カンボジアで開催されるアセアンパラゲームでの金メダルを目標に、松永氏から教わったことを実践し、強い選手になれるようにしっかりと練習に励んでいきたいと決意していました。
 3日間と短かったですが、とても内容の濃いワークショップでした。パラリンピアンから直接指導を受けられるということで、カンボジアの選手は目をキラキラ輝かせて取り組んでいました。このワークショップで学んだことを、しっかりとフォローアップできるよう、支援を続けていきたいと思います。