2018年9月25日にマレーシアで開催された第4回アセアン体育・スポーツ会議において、「カンボジアの体育普及のためのテクノロジーの利用」というテーマで、約200人の参加者を前に1時間程度の事例発表を行いました。本会議での発表のトップバッターでした。
カンボジアのバッタンバン州やシェムリアップ州といった地方でのスマートフォンの普及はまだまだ進んでおらず、教育省の普及策としてスマートフォンやインターネットを利用するには全教員が対応できる状況とは言えないこと、普及のツールとしては利用できるものの、唯一の手段とするのは難しいこと等を発表しました。
会議にはタイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシア等のアセアン諸国だけでなく、デンマークや韓国、日本からも参加しており、各国の体育やスポーツの事情を知ることはもちろん、ネットワークが構築できたことは大変有意義でした。また、アセアン諸国の中でも先進国が中心となって開催されたこの会議で、カンボジアにおける体育の事例を紹介できたことは、全アセアン諸国が体育・スポーツの情報を共有していくという点において大きな一歩だったと感じています。
今後は、カンボジアの教育省が自ら参加し、カンボジア人として自国の体育の状況を発表できるようになること、そしてアセアン諸国の中でも参加が叶っていないブルネイやラオス、ミャンマーといった国々が参加できるきっかけになってくれればよいと思います。