実行委員長 久保井洋次

 ありのままの自然を楽しみながら、すべてのランナーに「完走の満足感」を感じていだだき、町民との肌身に感じる交流をしたい。そんな思いで始まった『美万残酷マラソン全国大会』も、今年で10年を迎えましだ。皆様のおかげで、まだ、天候にも恵まれ最高の盛り上がリのなか、無事終えることが出来ました。
 今年のゲストに、有森さんをお迎えできたのはすごくラッキーでした。1回目からゲストとしてお世話になっている、高石ともやさんと、有森さんのツーショットをどうしてもこの町で実現したくて、数年前よりお願いしていましたが、2年ほど前より、有森さんはその日には、ホノルルで開催される『ハワイアンマラソン』に参加されていて、すっかり諦めムードのなか「今回はこちらの大会に参加できそう」との知らせを頂きました。但し、体調等の都合により確実ではなく、正直空港にお迎えに行って、姿が見えたときはホッとしました。
 中学校体育館での講演会『よろこびをカに』は、小、中学校の生徒をはじめ、高校生、PTA、他町の人たちでいっぱいになりました。決してエリートではなく、むしろ勉強嫌い?かなと思わせるようなご自分のことを、あっけらかんとしゃベリだす姿に、子供たちはホッとしたかのような笑顔を見せて、彼女の話に引き込まれていった感じでした。とにかく諦めない、くじけない、ひたすら目標に向かっていった彼女の姿勢は、会場をうめた多くの皆さんの心に残ると感じました。質疑応答の時間に、シャイな中学生たちにかける言葉に、なるほど体育系だな感じました。
 さて、夜には待ちに待った高石さんと、有森さんとの前夜祭が始まりました。このツーショットは全国でも初めてだと思います。『自分を自分でほめてやりたい』の言葉は、実は高石さんから聞いた言葉だっだ。とか、2度のオリンピックの話等、目的は違っても、共に走ることでは極めてきたお二人の話に、600名の参加者は大満足でした。
 今回、本来応援だけでという予定だっだ有森さんでしだが、実は前日の講演会のあと、コースを車で案内させて頂いた時、頂上付近から外へ出て、思わずジーパン姿でジョギングをはじめて、「このコースはすばらしい」「明日はここまで走りたい」と言われました。結局13キロ地点のエイドステーションまで走られたのですが、その時、水とスポーツドリンクの配置を見て、「この方がいいですよ」と声をかけて、自らテーブルを持ち上げて移動した様子を教育長が見ておられて、その行動力に驚いたということでした。その後、通り過ぎるランナー達へ給水サービスをして頂き、ゴール会場では表彰式にも参加していだだきました。
 帰られるとき「また来たい大会です」と言って頂いたときは、やはりうれしかったです。ほんとに楽しい、町が盛り上がった2日間でした。