NCCCでは17名の子どもが元気に暮らしています。学校の勉強のほか、英語や日本語の勉強、絵画教室やダンスの練習、そしてお手伝いに毎日大忙しですが、自分達の将来のため、日々、がんばって生活しています。
1月に岡山学芸館高等学校・清秀中学校様のご支援により浄水器が設置されました。これまでは井戸水を沸かして飲んでいましたが、蛇口をひねれば水が飲めるようになりました。カンボジアではまだまだ安全な水が身近にあるということが少ない状況です。
これまで近隣の主婦を対象としていた「サラーチュガニ(おいしい教室)」を地域にも広げようと、2月、3月にチェイ小学校で開催しました。まず、学校の先生や地域の主婦の方と一緒に約500人分の日本のカレーを作りました。日本のカレーは初めてという子がほとんどで、大量の野菜を切り、煮込み…という作業に興味津々で大勢が集まってきていました。次に、6年生対象の栄養教室では、栄養素の仕組みと朝ごはんの働きについて話がありました。どの食べ物にどんな栄養があるのか、グループ分けをし子どもも参加しながらの授業で「言葉は聞いたことがあったけど、どういう働きがあるのか知らなかった」「朝ごはんをしっかり食べるようにする」といった声が聞こえていました。その後、全校生徒でカレーの試食会を行い、初めは恐る恐る口にしていた子もおかわりをして「チュガニ(おいしい)」と言っていました。まだまだカンボジアの学校ではこういったことを学ぶ機会が少ないので、ぜひ続けていきたいと思います。
3月には岡山大学、千葉大学の学生9名がNCCCで3日間、活動を行いました。施設内にごみ焼却場を作ってくれたり、日本で流行っているダンスを教えてくれたり、勉強を見てくれたり、そして遊んでもらって、子ども達はとても嬉しそうでした。夕方には「また明日」とお別れしていましたが、最終日は涙のお別れとなりました。子ども達にとってもよい思い出となりました。
これからもスタッフとともに子ども達の成長を見守っていきたいと思います。