現在、私は、JICA(国際協力機構)シニア海外ボランティアの短期派遣体育ボランティアとして、HG東南アジア事務所で活動しています。任期は、11カ月間です。
活動は、HGとJICAでの草の根技術協力事業として進めてきた、カンボジアの小学校体育科教育の支援が中心となります。私は、これまで本事業の中で、専門家の1人として指導活動に参加してきました。事業は、現在3期目に入っています。その初期は、日本の専門家がワークショップの講師を務め、当地の先生方や教育青年スポーツ省学校体育スポーツ局(DPESS)局員へ体育科教育に関わる指導を行ってきました。3期目のワークショップは、選抜された先生方やDPESS局員が講師を務め、各地で体育科教育の普及に努めています。私は、ワークショップでの補足説明や今後の活動へのアドバイスを行っています。ワークショップでは、講師として直接指導することが少なく寂しく思っています。一方、指導を受けた当地の教育関係者が、講師として教授している姿を見て、たくましく思ってもいます。彼らが、知識や経験を重ね、指導力を高めていく姿を見て、当国の体育科教育の未来に大きな可能性を感じています。仕事、生活の拠点は、プノンペンになります。建設工事が多く進められており、町や国全体のパワーを感じています。また、カンボジア国民は、大変友好的であり、生活や仕事を楽しく進めています。JICAのシニア海外ボランティアとしてカンボジアに渡航してから、4カ月程になります。一国の発展過程の中で、その教育分野に関われることに感謝し、活動を進めていきたいと考えています。