設置場所:

  1. チェイ小学校 シェムリアップ州 シェムリアップ市Tek Vill Commune, Chey village
  2. ピィ-トゥヌー小学校 スバイリエン州 スバイリエン市 Prey Chhlak Commune, Sala srok chas Village
  3. NCCC(New Child Care Centre)シェムリアップ州 シェムリアップ市Tek Vill Commune, Chey village

photo26プロジェクト実施期間:

  1. 2014年6月~9月
  2. 2014年11月~12月
  3. 2015年1月

設置の目的と設置後の効果:

多くのカンボジアの学校や児童施設には井戸があり、トイレや手洗い用に利用していますが、井戸水は飲めるような衛生状態ではありません。都会の学校に敷設されている水道の水も同様で、日本のような飲用可能な水ではありません。そこで、浄水器(アメリカ製/日本製)を設置して井戸水や水道水を浄化・除菌し、子どもたちに安全な水を思う存分に飲んでもらいたいという想いから、学photo27校とNCCC(児童施設)に浄水器を設置することにしました。

カンボジアは一年中暑い気候なので、運動の後にはどうしても喉が渇きます。小学校の子供達は、今までは家から水筒に水を入れて持ってくるか、売店で売っているペットボトルの水を買うしかなかったのですが、浄水器が設置された今では、思う存分に水飲み場で水を飲めるようになりました。HGが進めている体育教育の推進のためにも、運動の後にいつでも水が飲めることが役立っていくはずです。

NCCCの子供達も同様に、蛇口の水が直接飲めるようになり、飲み水でお腹をこわす心配が無くなりました。

小学校での浄水器設置に至るまで:

photo28小学校ではまず、水飲み場の建設から始まりました。水飲み場は今までの学校には無いものなので、工事の担当者も作ったことがありません。そこで、遠隔地にある既設の水飲み場の写真と図面を見せて、その通りに作って欲しいと依頼したところ、作業前の心配は杞憂となり、日本と同様の立派な水飲み場が完成しました。また、水飲み場から流れ出る排水を貯める貯水池を掘り、子供が落ちたりしないよう、蓋で覆いをしました。浄水器の設置については、プノンペンの専門業者が現場にやって来て手際よく設置を完了させました。

photo29浄水器に流し込む水の水源は井戸水か水道水ですが、いずれも水源からパイプを敷設して浄水器につなぎ、流し込んだ原水を浄水器で浄化した後に、そこからパイプで繋いだ水飲み場や台所に浄化された水を送り、子どもたちはそこで清潔な水が飲める、という仕組みです。水飲み場や台所の水は、HGが水質試験場に持ち込んで検査を行い、間違いなく飲用可能な水であることを確認しています。

浄水器の保守:

photo30HGは今後5年間、定期交換用の部品と修理サービスを各校に提供する予定です。また、浄水器のフィルターを清潔に保つには毎日の保守が必要なため、各校から2~3人ずつ担当教員を選んでもらい、フィルターの洗浄方法の研修を行いました。研修を受けた先生たちが毎日フィルターをチェックし、汚れがあれば洗浄して、安全な水が提供されるように監視しています。

今後の設置予定:

ハート・オブ・ゴールドでは体育の普及活動を後押しするために、浄水器や水飲み場の設置を今後も進めていく予定です。

支援・協力団体:

岡山南ロータリークラブ(チェイ小学校・ピィ-トゥヌー小学校の浄水器)、岡山学芸館高等学校/清秀中学校(NCCCの浄水器)、NGO Splash