2017年~2018年に、HGのインターンとして、NCCCでスタッフの補佐や子ども達への教育活動を行いました。
インターンでの活動を、二つ紹介します。
(1)12歳以上の子ども達に向けて、「大人になるカラダのしくみ」というテーマで、数回、授業をしました。成長期にある体の中で起こっていることと青少年を取り巻く環境について、感染症や性被害の危険性にも触れながら伝え、カンボジア人スタッフからは自らの妊娠と出産のエピソードを話してもらいました。最後の授業では、子ども達に将来図を描いてもらい、学びと自分の将来をつなげられるようにしました。自分のからだについて知ることが、健康と人権(自分を大切にすること)につながり、そして豊かな人生につながります。また、子ども達がスタッフに、性について相談しやすい環境を作っていくことにもつながればいいと思います。
(2)社会や職業を知る機会が少ない子ども達に、様々な仕事・進路があることを知ってもらうために、カンボジア人スタッフと協力して、職業の紹介、NCCCのOBや地元の職業訓練校からの出張授業などを行いました。子ども達の将来の夢や、卒業後にやりたいことの希望が具体化するなど変化が見られました。
このインターン経験を通して、国際協力は、目の前の人に手を差し伸べるとき、本当に人々や国のためになるかを長期的に見る目と、複雑に絡み合っている貧困の背景を広い視野を持ってとらえていくことが必要だということを学びました。
滞在中、体調を崩すことが多かったのですが、近所に住むカンボジアの人達に助けられました。支援する人・される人という関係ではなく、誰もが誰かに支えられながら、誰かを支えようとしているということを、カンボジアの人々に教わりました。
今後は、想いだけでは役に立てないので、一度海外での国際協力からは距離を置いて、日本でキャリアを積んでいきます。カンボジアでの学びはきっと今後の道でも貴重なものとなると思います。