カンボジア王国シェムリアップ州タックビル郡チェイ村のチェイ小学校に日本語教室建築のエ事が開始されたのは2002年8月5日。前日は大雨の中、学校関係者・地区住民が多数参加して、建築の安全祈願祭が執り行なわれましだ。5日の早朝7時から23名のワーカー達による基礎工事の槌音が鳴り響き、工事開始となりました。うだるような暑さの中、玉のような汗を流しながら、ワーカー達は自分の与えられた仕事を黙々としています。時には冗談を言い合っだり、誰かが面白いことを言ったのか笑い声ガドットわいたりの明るい現場にほっとしたものの、私はただ一人の日本人。まだまだ意志の疎通が取れません。ハート・オブ・ゴールド現地代表としての責任があります。私の代わりに日本語が堪能な現場監督責任者のポンさんが大工の棟梁のルットさんとエ事について色々と細かな打ち合わせをしてくれ、ハート・オブ・ゴールドや私の要求や気持ちを伝えてくれましだ。第一回目の給料を支払う段階くらいから徐々にワーカーとの意志の疎通が出来始めました。毎日ポンさんのオートバイに乗って現場に通い、働くワーカー達と同じ場所で、全ての工事の工程を見たことが結果的にはワーカー達と意志の疎通が出来出しだのだろうと思います。時にはワーカーが切り傷・擦リ傷をすると傷の手当てをしたり、暑さに耐えられず、売りに来たアイスクリームを買って一人一人の現場に差し入れたりの小さなことで段々ワーカー達との気持ちが通じている手応えを感じたものです。「ここはこうして欲しい。ああして欲しい。」と色々と要求を出しても快く引き受けてくれ出しました。
今回この日本語教室の建築資材すべては木・セメント・タイル・トタン•石・塗料等、釘一本に至るまでポンさんと私とで全て購入しました。シエムリアップの店を色々と回わりながら、「いいものを安く買おう。」と決めて、毎日予算とにらめっこをしながらの購入でした。そのエネルギーも大変でした。ポンさんの粘り強い交渉には頭が下がりました。途中色々なことが有りましたが、ルットさんを始めワーカー達のエネルギツシュな労働力で、建築開始ガら45日目の9月18日午後4時30分、教室備品が全て搬入され、日本語敦室がついに完成しました。
ハート・オブ・ゴールドの寄付によるチェイ小学校の日本語教室建築の完成です。どこから見ても、きれいな、可愛いらしい日本語教室がついに完成しました。とってもうれしいです。大工の棟梁のルットさんを中心に建築に関わってくれた多くのワーカー達・校長先生・現場監督責任者兼通訳のポンさん共々大変喜んでいます。大きな事故や怪我もなく無事に日本語教室建築が完了したことに安堵し、感謝しています。色々と気配リをしていただいだリ、相談に乗っていただいだ事務局の田代さんにも大変感謝しています。この日本語教室建築のためにご寄付いただいた方達のおかげで、念願の日本語教室の完成をみたのは言うまでもあリません。
出来上がった日本語敦室を少しだけ紹介します。
外観は緑の屋根、クリーム色の壁、茶色のドアと窓枠で出来てあり、カンボジアの青い空と木々の緑の中に日本語教室は一段と映えています。とても可愛くきれいな仕上がりになっています。教室・廊下には薄いブルーのタイルが敷かれ、教室にはきれいな二人掛けの机と椅子・教卓と椅子、スチールの戸棚、ホワイトボード、きれいな文字盤の時計、掲示板がきれいに配置されています。玄関周りにはカンボジア彫刻が施してあるグ)ーム色の欄干が取り付けられ、玄関前にはカンボジアらしいグリーンの鉢とブーゲンビリアの花が咲いています。赤いレンガも少し敷きました。玄関の上に目を転じると有森裕子代表が描かれだハート・オブ・ゴールドのかわいらしいロゴマークが微笑んであり、カンボジア語と日本語で書かれだ看板がかかっています。
10月16日より、新しい日本語教室を使った授業を再開しています。11月4日よリ、新しい日本語のクラスを発足させることが出来ました。30名のフレッシュな子供達が日本語の「あいうえお」から勉強し始めました。きれいな教室に元気のいい子供達の日本語が響き渡っています。昨年から勉強している子供達が毎日手伝いに来てくれ、色々と後輩の面割を見てくれるのは大変うれしい限りです。子供達はこの日本語教室で日本語が勉強できることに感謝するとともに、うれしさを隠し切れないようです。子供達みんな、「有森裕子さんとハート・オブ・ゴールドの皆さん有難うございます。」と言っていますことをお伝えします。
チェイ小学校「睦日本教室」より、感謝を込めて…。(2002.11.11)