奥浦屋晴美
<カンボジアを訪れるまで>
 私は日本でハート•ペアレントのことを中心にハート•オブ・ゴールドでボランティアスタッフとして働かせてもらっています。とはいっても実際に子ども達に会ったことは一度もあリませんでした。
 私が学生の間に会っておかなければ一生会うことが出来ないかもしれない。そう思うと、頭の中では彼らに会うことしか考えられなくなリました。こうして、カンボジア行きを決断したのです。

<カンボジアでの生活>
チャイルド•ケア・センターには、お母さん役として現地のスタッフが各センターに1名いて彼女がご飯など子どもたちの世話を主にしています。何度か一緒に昼食を食べましたが、カンボジアの料理はとてもおいしい!!ござを広げて地べたに座リ輪になって食べるのがカンボジア式です。
 私たちが訪問した際はカンボジアはちょうど夏休みだったので子ども達はセンターに一日中いましたが、普段はみんな学校に適っています。日本のように年齢と学年が一致しておらず違う年齢なのに同じ学年の子もいます。しかしインタビューの時に「学校は好き?」と聞くと、どの子もみんな「大好き!」と答えてくれました。日本のように勉強できる状態が当たリ前ではないので、みんな勉強できるということがとてもうれしいようです。

<最後に>
 彼らは、現在、里親の方を初めとし多くの人からの愛情を受けています。その愛情を受けているからこそ、彼らはこんなにいい顔で笑えるのだと感じました。みなさまの大きな愛情のもと、子ども達はみんな素直に健やかに育っておリます。雨季に降る激しいスコールを浴びながら、暖かな気候、豊かな緑、ゆったリとした時間の中で…。彼らの今が、そしてこれからがもっともっと幸せで、愛情溢れるものになって欲しいです。これからもどうぞ、長い目で彼らの成長を見守っていただきたいと思います。

村上陽子
皆仲良く暮らしています
 お母さん役の寮母さんに暖かく見守られ、子ども達は安心して暮らしている様子でした。子ども達同士は皆仲がよく、大きい子も小さい子も一緒になって遊んでいます。大きい子は料理や掃除を積極的に手伝っています。ゆったリした時間が流れていました。

笑顔で「チェムリアップスオ!」
毎朝、私達がチャイルドケアセンターに到着するやいなや、子ども達がかけよって迎えてくれました。手を合わせて、「チェムリアップスオ!」とどの子どもも声をかけてくれました。こんにちはという意味で丁寧なあいさつです。会ったばかリにも関わらず、子ども達はすぐに打ち解けてくれました。皆ひとなつこくとってもかわいい子ども達です。

伝統舞踊アプサラ大好き!
 伝統舞踊であるアプサラを披露してくれました。素敵な衣装で登場…本当に皆上手です!!小さい子も、大きい子に負けじとしっかリ踊っています。それもそのはず、ほぽ毎日習いにいっているそうです。稽古場にも見学に行ってきましたが普段遊んでいる表情とはうってかわって、皆真剣そのもの。上級生の動きを良く見て、一生懸命に真似ています。とても厳しそうな練習なのに、アプサラは好き?と聞くと、どの子も、「大好き!」と答えてくれました。

折り紙にお絵かきにトランプに・・・
 私達は主にセンターでは子ども達と交流をして時間を過ごしました。折リ紙をしたり、お絵かきをしたリ、トランプなど、教えながら一緒に遊びました。女の子には折リ紙が大人気で一旦作リ出すと、夢中になって次から次へと作リたがっていました。男の子は一旦絵を書きだすと時間を忘れてひたすら熱心に書き出します。絵の具ははじめて使うようで恐る恐る手にとっては、真剣な表情で打ち込んでいました。皆それぞれ個性的で素敵な絵をかいてくれました。

日本にいるお父さん•お母さん
 インタビュ一時に一人ひとリに「日本で見守っている人がいるからね」と、伝えました。子ども達は、本当に生き生きとしていましたが自分の家族と生活できず、さみしい思いはやはリあると思います。そんな中、遠い日本で自分のことを気遣ってくれている人がいるということは、きっと子ども達の支えになっていることと思います。
 一人の子どもがこんな風に言っていました。「日本のお父さんお母さん、経済的に援助をしてくれてあリがとう、そして、精神的に支えてくれてありがとう。」